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プラチナナノコロイド研究計画
今後の商品開発計画
タウリンを使用した商品開発
プールの消毒薬としてよく使用されるカルキ(次亜塩素酸カルシウム)は、泳いだ後に目が真っ赤になり、炎症を引き起こします。この場合、市販のタウリン入りの目薬を滴下すれば、瞬時に眼の赤みは消えて炎症を抑制することができます。次亜塩素酸を刺激毒性の少ないタウリンクロラミンに化学変化させられるからです。今後は、タウリンの特性を十分生かすことができる商品開発 をしてゆきます。
プラチナナノコロイドを使用した商品開発
nano-Ptは、保護剤を用途に合わせて選択でき、還流還元法(還元剤の選択も可能)という比較的容易な手法で製造できます。活性酸素(O2- やH2O2)やフリーラジカル(DPPHやAAPH)を消去できるスペクトルの広い抗酸化物質です。食品成分の抗酸化物質とは異なり、活性酸素やラジカル類を繰り返し消去でき、触媒的に機能する抗酸化剤なので、今後は、その特性を最大限に生かすことができる新たな商品開発をしてゆきます。
アスリート専用スポーツドリンクの開発
これまでスポーツドリンクは、スポーツ時の咽の渇きを潤し、水分とイオンの補給を目的として製造されてきました。しかし、スポーツ選手は過酷な運動で、過剰な活性酸素(主にO2- とH2O2)を発生させ、通常の生活でも30%程、血中活性酸素濃度が高いと言われています。スポーツドリンクに抗酸化剤を入れ、スポーツ時にアスリートの体内で発生する過剰な活性酸素を素早く効果的に除去することが、アスリートの健康を維持する意味で重要な課題です。
新たな素材への進化
例えば、最近、元サッカー日本代表のデフェンダーであった松田直樹選手が練習中に突然倒れ病院で死亡したのは、記憶に新しいところです。心肺停止の状態で信州大学医学部附属病院高度救命センターに緊急搬送され、直接の病名は「急性心筋梗塞」と発表されました。しかし、アスリートの特有の恒常的な活性酸素の濃度の上昇が、心筋梗塞の形成に影響したのではないかとも考えられます。そして、同じような事象を避けるため、アスリートの不幸を一つでも減らすため、活性酸素を除去する還元力のあるスポーツドリンクの開発を行っていきたく考えております。
但し、nano-PtにはSOD/Cat mimeticとしての抗酸化酵素の活性があり、スポーツドリンクの素材として期待されますが、白金は希少金属の1つです。この限られた資源を、スポーツドリンクに添加し使用してしまうのは、大変もったいない話です。白金ナノコロイドに取って代われる物質の開発も急務と考えています。